21.07.2021

パリ2024は東京からのバトンを受け取る準備ができています

パリ2024は東京からのバトンを受け取る準備ができています

第138回の国際オリンピック委員会総会で、計画の進捗を報告したトニー・エスタンゲ会長率いるパリ2024の代表団は、コロナ危機に負けない、より意欲的な計画を大々的に発表しました。

オリンピック開会を前に、昨日と今日にわたって開かれた第138回の国際オリンピック委員会総会で、パリ2024のトニー・エスタンゲ会長は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 (TOCOG) が未曾有のコロナ危機へ見事なまでに対応したことに敬意を表し、またブリスベンが2032年オリンピック・パラリンピックの開催地に選ばれたことを祝した後、パリ2024の全体プランを発表しました。

国際オリンピック委員会委員たちに紹介されたフランス代表団は、パリ2024が東京からのバトンをしっかり受け止める意思を表明しました。実際、パリ2024はコロナ危機の中でも、開催に向けてあらゆる分野で基礎固めを図り、東京大会が広めようとしているダイナミックな取り組みとオリンピック・パラリンピックの伝統を受け継ごうとしています。

「私たちは極めて強固な地盤を固めました。そして今は、すでに計画したように次の段階への移行の時に来ています。コロナ危機によって私たちの力は大いに試されました。つねに柔軟に対応し、計画を修正していかねばなりませんでした。今日、我々の計画は1年半前のそれよりも格段にしっかりしたものになっています。開催予定地の地図は、象徴的な場所を外すことなく、さらに効率的なものになっています。当初の進捗計画を守りつつ、工事も着工を待つばかりです。6億ユーロの協賛金も保証され、財政的にも安定を図っています。東京大会の開催が待たれる今、選手たちもスポーツそれ自体も世界中のみんながコロナ下での困難に立たされているこの時期に、できる限りの成果を上げようとしています」―パリ2024組織委員会長、トニー・エスタンゲ

開催に向けた重点分野の強化

  • パリ2024の計画に協賛者たちも賛同しています

パリ 2024は新たにサノフィー、 PwC 、デカトロンの3社の協賛を得たことを発表しました。これで11社の協賛を受けることになります。これまでにすでに6億ユーロの財源が確保され、パリ大会は21年末までの財源目標の3分の2を達成しました。

  • コロナに負けずに次のステップへ向けた工事

コロナ危機の影響をはねのけ、 SOLIDEO(オリンピック施設建設会社)の采配によるオリンピック村(選手村、メディアセンター)や競泳施設の工事は、この夏に着工を迎え、進捗計画通りに進められる予定です。エッフェル塔のお膝元シャンドマルス広場に記録的な速さで建設されたアリーナ(現在は仮設グランパレと呼ばれている)は、6月に引き渡しを終えたばかりですが、すでに建築界の偉業として知られています。

  • 安全な計画にむけた大きなステップ

宿舎(約5万部屋をすでに価格交渉して予約)、安全(フランス政府との間で両者の管轄とその範囲を明確にした合意書に調印)またはケータリング(選手村の200万人分の食事を提供する業者の選定)など、オリンピック・パラリンピック開催のカギとなる分野については、すでにここ数ヶ月の間に重要な同意がなされ、開催の基礎固めにつながりました。

  • 各スポーツ国際連盟との密接な協力関係

競技の開催に欠かせない各スポーツ国際連盟も、すでにそれぞれのスポーツでパリ2024に向けた取り組み(練習場、もろもろの試合との調整)を固くコミットしています。こうした国際連盟はすでにIOCとパリ2024(男女比が100%の史上初のオリンピック)の競技プログラムや、2020年12月のIOC理事会で採択された開催地の地図の策定にも協力しています。

  • 炭素ガス排出を半減

開催地に立候補したときから、パリ2024は計画の環境への影響を心をくだき、開催に関わるサイクルの中でそれをいかにして減らしていくか解決策を探してきました。とくに施設の95%は既存または仮設の建物を使うなどといったことです。全体として、オリンピック・パラリンピック開催による炭素ガス排出は半分に減らされるのです。こうした手段で、パリ2024は大会営の新しいスタンダードを築こうとしています。また、パリ24は今年初めにフランスの排出量補償政策を支持し、それ以上に排出量を削減すると発表することで、環境へのさらなる取り組みを見せました。

 

継承はすでにはじまっている

パリ2024は開催に不可欠な基礎分野だけでなく、開催地への立候補の時から優先的に取り組んでいる責任と継承をさらに推進し続けています。

東京オリンピック・パラリンピック大会は、フランス選手たちの活躍による感動とともに、パリ2024への意欲をフランス全土に呼び起こすでしょう。「2024年オリンピックの大地(テール・デ・ジュー2024)」というロゴは人口2600万人を代表する全国2048の自治体の心をつかんでいます。また「クラブ・パリ・2024」の14万2000人のメンバーはマラソンやロードレース(自転車競技)に参加して、有名選手と身近に接するまたとない機会を夢に見ています。

エッフェル塔の見下ろすパリのトロカデロ庭園では、7月23日から8月8日、9月2日から5日までライブサイトが設けられ、各競技、とりわけ8月8日と9月5日の閉会式での五輪旗の引継ぎ式の感動を共有できるようになっております。

トニー・エスタンゲ会長は、パリ2024による継承はすでに始まっていると言います。フランスの教育スポーツ省の肝煎りによって、9月に始まる新学年から、全国の3割の小学校で毎日30分の体育の時間が時間割に組まれることになりました。パリ2024もこの夏に4歳から12歳までの児童2000人が水泳を習えるように、「セーヌ・サンドニで泳げるようになろう」という取り組みを行い、各地区の街中に水泳教室用のプールを設営します。

これまで以上に、パリ2024はスポーツが教育や健康、障がい者への見方の向上など、社会が抱える大きな問題の解決の手立てとなることを願って止みません。

「私たちが東京に来たのも、日本の組織委員会から学ぶためです。ここでの一連の視察によって、私たちの知識も増え、また、 TOCOGがコロナ危機にあっても開催を守るべく してきた経験を活かすことで、運営すべての側面にわたって貴重な時間の節約にもなります。 TOCOG と彼らの側で学ぶ機会を与えて下さったIOCには感謝申し上げます。東京に来たもう一つの理由、それはもちろん、バトンを受け取るためです。ここ何日かの間に私たちが夏季オリンピックの次の開催地になります。それは大きな責任でもあり、誇りでもあるのです」――パリ2024組織委員会長、トニー・エスタンゲ

 

※トニー・エスタンゲ会長とともに、パリ2024の代表団にはエチエンヌ・トボワ(事務総長)およびアンヌ・デカン(広報部長)、オレリー・メール(スポーツ競技部長)が参加しています。